生分解マルチシートの欠点
農業用マルチシートとは
農業用マルチシートは、畝を覆うシート状の農業資材です。
主な効果は次の4つです。
- 草を生えにくくするwww
- 雨水などによる養分の流出を防ぐ
- 土の水分の蒸発を防ぐ
- 土の温度を一定に保つ
マルチシートには生分解のものと、普通のビニールのものがあります。
ビニール製のマルチシートは、使用後は産廃として出す必要がありますが、生分解のマルチシートは、そのまま腐って土に戻るため廃棄する手間が省けます。
しかし、生分解のマルチシートの扱いには少し注意が必要です。
冬場は分解しづらい
気温が低く、乾燥している冬場はバクテリアがあまり活発ではないためそれほど分解しません。冬場に使用すると、腐りかけの破片が北風に流されて近隣の住民に迷惑が掛かってしまうことがあります。
保湿機能が劣る
ビニールのものと比べると保湿性能が劣るそうです。
コストが高い
自分が修行している某農園で使っている生分解マルチシートは受注生産らしく、購入できる数量が限られており、価格はビニール製のものと比べて3倍高いそうです。ビニール製マルチを片付ける時間と人件費との兼ね合いで導入を決めるようです。
使用は春夏に
冬は腐りづらく、保湿性が劣るという生分解マルチシートの特性から、使用は夏に収穫する野菜のみに限られるでしょう。某農園では特に枝豆に重宝して使っています。